クレジットの利用
ArcGIS Online では、データ ストレージや解析機能の実行などの GIS 処理に応じて、決められた数の「サービス クレジット」が消費されます。ここではクレジット消費について説明します。
クレジットの取得方法 (チャージ) や管理方法については「クレジットの取得と管理」をご参照ください。
データ ストレージ
コンテンツを作成する権限がある場合、様々なタイプのコンテンツをアイテムとして追加できます。追加したアイテムは ArcGIS Online のストレージに保存されますが、保存にはクレジットを消費します。
代表的なストレージ保存におけるクレジット消費は以下の表のとおりです。
| 機能 | 内容 | 消費クレジット (1 時間単位で計算) |
|---|---|---|
| データ ストレージの使用 | フィーチャ レイヤーの保存 (フィーチャ アタッチメント、フィーチャ コレクション、位置情報に関連付くフィーチャを除く) | 10 MB の保存で月 2.4 クレジット |
| ホスト フィーチャ レイヤーと ArcGIS Notebooks 内のコンテンツを除くすべてのコンテンツの保存 (Web マップの保存、PDF など各種ファイルの保存、シーン レイヤー パッケージの保存など) | 1 GB の保存で月 1.2 クレジット |
詳細は「ストレージ使用におけるクレジット消費の例」をご参照ください。
なお、次の機能ではストレージを使用しないため、クレジットを消費しません。
| 機能 | 内容 | 消費クレジット |
|---|---|---|
| 可視化 | マップ / レイヤーの表示 | 0 クレジット |
| 検索とジオサーチ | 住所 / 場所検索 (表示のみ) | 0 クレジット |
解析機能
空間解析などの特定の処理に対してクレジットが消費されます。
消費クレジットは、解析ツールの種類やデータセットのサイズ (入力フィーチャ数または処理するピクセル数) によって異なります。
代表的なクレジットを消費する解析ツールは次の表のとおりです。
| 機能 | 内容 | 消費クレジット |
|---|---|---|
| 空間解析 | ポイントの集約やレイヤーのマージ / オーバーレイなど | 1,000 フィーチャにつき 1 クレジット |
| ネットワーク解析 | 移動コストの計算 (単純ルート) | 1 件につき 0.005 クレジット |
| 移動エリアの生成や最近接の検索 | 1 件につき 0.5 クレジット | |
| ルート計画 (複数車両によるルート) | 1 件につき 1 クレジット | |
| ジオコーディング | 住所のジオコーディング (データ保存の場合) | 1,000 件につき 40 クレジット |
| データの情報付加 | レイヤーへの情報付加 (AcrGIS GeoEnrichment Service を利用する場合) | 1,000 件につき 10 クレジット |
解析実行前に [クレジットの推定] を行うことでクレジット消費の見積もりを行えます。
なお、次の解析機能はクレジットを消費しません。
| 機能 | 内容 | 消費クレジット |
|---|---|---|
| ネットワーク解析 | 交通量の表示 | 0 クレジット |
| 空間解析 |
| 0 クレジット |
より詳細な解析機能におけるクレジット消費はヘルプをご参照ください。
タイル生成
タイル レイヤーの作成でクレジットが消費される場合があります。
作成して公開する方法には ArcGIS Pro から公開する方法のほかに、ArcGIS Online で作成する方法があります。
クレジット消費は次の表のとおりです。
| 機能 | 内容 | クレジット消費 |
|---|---|---|
 | タイルの生成 | 1,000 タイルの生成に 1 クレジット |
| ArcGIS Pro でタイル パッケージを作成して公開 | 0 クレジット | |
 | フィーチャ レイヤーから公開 | 0 クレジット |
ラスター タイルとベクター タイルはどう違う？
ラスター タイルはラスター形式のタイル キャッシュであり、作成に時間はかかりますが、描画速度は速い特徴があります。
ベクター タイルはベクター形式のタイル キャッシュであり、ラスター タイルよりも描画速度は劣る一方で、縮尺やマップの回転をしても描画が安定している特徴があります。
統計データの参照
ArcGIS Online では 170 以上の国と地域の信頼性の高いオンライン統計データを提供しています。
国や地域によってデータの種類や粒度は異なりますが、人口や収入、消費行動などのデータが含まれています。これらのデータを参照する場合、クレジットが消費されます。
消費されるクレジットは次の表のとおりです。
| 機能 | 内容 | 消費クレジット |
|---|---|---|
| 人口統計データ | インフォグラフィックスの表示 | 1,000 ビューにつき 10 クレジット |
| インフォグラフィックスのエクスポート | 1 回のエクスポートにつき 10 クレジット | |
| 人口統計マップとレイヤーの表示 | 1,000 マップ リクエスト ※ につき 10 クレジット |
統計データの詳細については「What is Esri Demographics data (英語)」をご参照ください。