ストレージ使用におけるクレジット消費の例

実際に ArcGIS Online にデータ保存した場合、どのくらいのクレジットが消費されるのかをご紹介します。
なお、データの属性や種類によって作成されるデータの容量は異なるため、下記の例は参考値であることをご承知おきください。

パターン 1

16,000 件の XY 座標値が含まれた Excel シートからホスト フィーチャ レイヤー (ポイント) を作成し、
それを基に Web マップを作成して 1 か月保存した場合

元データ
2 MB のポイントを表すデータ (.xlsx)

ArcGIS Online 上で作成、保存されるデータ
① 2 MB の Excel ファイル (1 GB の保存で 1.2 クレジット消費対象)
② 5.9 MB のホスト フィーチャ レイヤー (10 MB の保存で 2.4 クレジット消費対象)
③ 3.5 KB の Web マップ (1 GB の保存で 1.2 クレジット消費対象)

消費されるクレジット
① 0.0025 クレジット ※ 無視するものとする
② 1.4 クレジット
③ 0.0000026 クレジット ※ 無視するものとする

この場合 1 か月あたりの消費クレジットの合計は 1.4 クレジットとなる。

パターン 2

都市の 3D オブジェクトが含まれたシーン レイヤー パッケージ (.slpk) を ArcGIS Online でホスト シーン レイヤーとして公開し、1 か月保存した場合

元データ
34 MB の 3D オブジェクト シーン レイヤー パッケージ (.slpk)

ArcGIS Online 上で作成、保存されるデータ
① 34 MB のシーン レイヤー パッケージ (1 GB の保存で 1.2 クレジット消費対象)
② 34 MB のホスト シーン レイヤー (1 GB の保存で 1.2 クレジット消費対象)

消費されるクレジット
① 0.04 クレジット
② 0.04 クレジット

この場合 1 か月あたり消費するクレジットの合計は 0.08 クレジットとなる。

上記の例のようにテーブル データやシェープファイルは、ArcGIS Online に追加すると「ホスト フィーチャ レイヤー」として公開され、シーン レイヤー パッケージやそのほかの 3D データ は「ホスト シーン レイヤー」として公開されます。公開後、コンテンツ上にある公開元のファイルを削除することでクレジット消費を抑えることもできます。
また公開を行わず、データのみをストレージに保存することもできます。

変換に対する対応は以下の表をご参照ください。

元データの形式ArcGIS Online での公開方法消費クレジット
シェープファイル (.shp)ホスト フィーチャ レイヤー公開元のファイル: 1 GB の保存で月 1.2 クレジット
公開後のレイヤー: 10 MB の保存で月 2.4 クレジット
ジオデータベース (.gdb)
カンマ区切りのファイル (.csv)
Microsoft Excel ドキュメント (.xls または .xlsx*)
シーン レイヤー パッケージ (.slpk)ホスト シーン レイヤー公開元のファイル: 1 GB の保存で月 1.2 クレジット
公開後のレイヤー: 1 GB の保存で月 1.2 クレジット

各種ファイルからホスト フィーチャ レイヤーを公開する場合、公開元と公開後でデータ格納形式が異なるため、公開元のファイル サイズを元に公開後のサイズを見積もることはできません。
シーン レイヤー パッケージ (.slpk) を ArcGIS Online に追加し、ホスト シーン レイヤーを公開する場合、公開元のファイルと公開後のレイヤーはほぼ同じサイズとなります。

詳細についてはヘルプをご参照ください。

パターン 3

ArcGIS Survey 123 で <現地被害調査> という調査票を Web で作成 & 共有して、350 レコード存在する状態で 1 か月保存した場合

ArcGIS Online 上で作成、保存されるデータ
① 73 KB の「現地被害調査 (Form)」 (1 GB の保存で 1.2 クレジット消費対象)
② 2 MB の「現地被害調査 (ホスト フィーチャ レイヤー)」 (10 MB の保存で 2.4 クレジット消費対象)
③ 75 MB の添付ファイル (②に内包される) (1 GB の保存で 1.2 クレジット消費対象)
④ 1 KB の「現地被害調査_form (ホスト フィーチャ レイヤー ビュー)」 (クレジットの消費対象外)
⑤ 1 KB の「現地被害調査_results (ホスト フィーチャ レイヤー ビュー)」 (クレジットの消費対象外)

ホスト フィーチャ レイヤー ビューに対してはストレージ使用にかかるクレジットは消費せず、元となっているホスト フィーチャ レイヤーに対してのみ消費されます。

消費されるクレジット
① 0.0000816 クレジット ※ 無視するものとする
② 0.48 クレジット
③ 0.09 クレジット

この場合 1 か月あたり消費するクレジットの合計は 0.57 クレジットとなる。

なお、調査が進展し、データが増えるにつれて ② および ③ のクレジット消費も増えていきます。