ここでは、ArcGIS CityEngine の Welcome Wizard を使って、簡単に街のモデルを作成・操作する方法をご紹介します。
演習 |
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・CityEngine の起動 |
・City Wizard の利用 |
・画面の操作 |
※ 起動時にこのウィンドウが出ない場合は、[File] メニュー → [New] → CityEngine フォルダー → [City Wizard] から City Wizard を起動し、「City Wizard の利用」から始めてください。
※ 本チュートリアルでは、Light テーマを使用します。テーマ カラーは、[Edit] メニュー → [Preferences] → [Appearance] → [CityEngine Theme] から変更できます。
Terrain トピックで、[Scene Name] に任意の名前を付けます。Scene (シーン)とは、地形や図形などのレイヤーや設定をひとまとめにするファイルです。
[Next] をクリックします。
Street Graph トピックで、好きな道路ネットワークの形状を選択し、[Next] をクリックします。
[Finish] をクリックします。[Scene File Changed] ダイアログが表示されますので、[Reopen Scene File] をクリックします。
手順 1 で指定した名前のプロジェクトが追加され、都市が生成されます。 CityEngine では、プロジェクトと呼ばれるフォルダーごとにデータを管理します。
以下の図は CityEngine のインターフェイスで、代表的なウィンドウ配置の例です。CityEngine にはさまざまなウィンドウが用意されており、ウィンドウは移動して任意の位置に配置することができます。演習を行う際には、[Navigator] ウィンドウと [Scene Editor] ウィンドウを以下のように入れ替えて進めます。
・ Navigator: データを管理するウィンドウです。データの追加、削除を行う際に使用します。
・ Scene Editor: 表示を管理するウィンドウです。レイヤーの表示/非表示などを操作する際に使用します。
・ CGA Rule Editor: ルール ファイルを表示するウィンドウです。ルールを作成・編集する際に使用します。
・ Viewport: シーンを表示するウィンドウです。Top View、Side View 等の種類がありますが、デフォルトの Viewport モードは 3D View です。
・ Inspector: 属性を管理するウィンドウです。ルール ファイルやパラメーターの設定を行う際に使用します。
・ Log: ログを管理するウィンドウです。
マップを操作する際に利用できるツールが用意されています。モデルの選択や、移動、図形の作成などをする際に使用します。実際のツール名は英語ですが、各ツールの意味については以下を参考にしてください。
3D View の上部には、表示設定のためのツールバーがあります。 ※より詳細な説明は [Help] メニュー → [CityEngine Help] からヘルプをご参照ください。
それではツールバーを使用して、作成した街のシーンを操作してみましょう。
操作例1 (ナビゲーション) :
[Pan/Track] (平面移動)、[Tumble/Rotate] (回転移動)、または [Dolly/Zoom] (ズームイン/アウト) ツールを選択し、クリックしながら画面を操作しましょう。これらはそれぞれ、[Alt] キーを押しながらのマウス中ボタン (ホイール)、左ボタン、右ボタンでのドラッグでも行えます。
操作例2 (パラメーターの変更) :
[Select] (選択) ツールで、建物を 1 つクリックして選択します。ここで [F] キーを押すと、この建物にズームします。[Inspector] ウィンドウの [Shape] メニュー で [HeightFactor] (高度係数) パラメーターに任意の値を入力、または、スライダーをドラッグして建物の高度係数を変更しましょう。また、[Shapes] メニューの [Update Seed] (シード値の更新) をクリックして、モデルを更新しましょう。
操作例3 (ダイナミック シティ レイアウト) :
[Move] (移動) ツールで道路を 1 つ選択し、表示された 3 方向の矢印または黄色い円をドラッグして道路の形状、位置を変更しましょう。
操作例4 (ダイナミック シティ レイアウト) :
道路を作成します。[Street Creation] (道路作成) ツールをクリックし、既存道路の端点にカーソルを合わせます。スナップされ、カーソルがオレンジ色の四角形の表示になったら、クリックします。そのまま何もないスペース上でクリックしていくと、新規に道路を作成できます。最後に再度既存道路の端点にカーソルを合わせ、スナップされたらダブルクリックで道路作成の作業を終了します (道路作成の作業の編集は [Esc] キーを押すことで終了することもできます)。道路を繋いで区画ができると、区画にルールが自動的に適用され、街ができます。
操作例5 (効果) :
ビューの設定からは、さまざまな効果や表示を行うことができます。[Viewport] ウィンドウ → [View Settings] (ビューの)設定) のカメラのアイコンをクリックして開きます。各機能をオン、オフに切り替えて、効果や表示がどのように変わるのかを試してみましょう。
このように、CityEngine はアルゴリズムで建物や道路の 3D モデルを生成しているため、簡単で対話的な操作性で思い通りの都市を作成・編集することができます。 建物や道路のモデルを選択して、[Inspector] ウィンドウの “Rule File” で設定したファイルが、そのアルゴリズムを記述したルール ファイルです。もととなる図形からこれに書かれた手順に従って 3D モデルが生成されており、その図形を編集するとすぐにまたルールに従ってモデルが再生成され、このようなレイアウト変更が可能になるのです。
[File] メニュー → [Save] でシーンを保存します。