このチュートリアルでは、郵便番号別に集計された顧客データを基に、商圏内に含まれる顧客の売上高などを集計するための [カスタム データの設定] とそのデータを利用した [インフォグラフィックス テンプレートの作成] を行います。
ポリゴン データを用いたカスタム データの設定は、ガイド ツアーのレベル 4 「レポートおよび解析で使用するカスタム データの設定」で学ぶことができます。
[変数の構成] ダイアログ ボックスでサマリータイプを [平均] とすると集計値の平均を取得できます。[ウェイト] を設定することで、加重平均を求めることもできます。
カスタム インフォグラフィックスの基本的な作成方法は、ガイド ツアーのレベル 4「インフォグラフィックス テンプレートの作成」でご紹介しています。
今回は顧客の位置を示すマップや商圏内の客単価が分かるインフォグラフィックス テンプレートを作成します。
空のテンプレートを開く
マップの追加
集計に使用する商圏を表示するマップを追加します。ここでは、商圏に加えて、集計対象であるポイント データも一緒にマップに表示させるように設定します。
テーブルの追加
商圏内の顧客の売上高や顧客数の合計値を表示するテーブルを追加します。
近傍テーブルの追加
商圏内の顧客が属する店舗名や売上高などの詳細が分かる近傍テーブルを追加します。
近傍では、任意で追加したポイント レイヤーや目標物ポイントを使用して、独自の近傍パネルを作成できます。
左下のパネルの [追加] → [近傍] を選択します。
[近傍の位置の追加] ダイアログで [ArcGIS 上のレイヤーを参照] をクリックして、[マイ コンテンツ] 内にある「顧客ポイント」データを追加します。
[3. テーブルに表示する属性を選択~] で、以下の変数にチェックを入れて [次へ] をクリックします。
[4. フィルターを追加~] では何も設定せず、そのまま [次へ] をクリックします。
[テーブルとして表示] が選択されていることを確認して、[位置の最大数] をデフォルトの 「25」 → 「5000」 に変更します。
上記の設定で商圏内の顧客リストを表示させることができますが、本チュートリアルでは店舗名をグルーピングして、店舗ごとの顧客数等の合計値をテーブル上に表示させるようにします。(手順 7 以降)
[結果の近傍の位置ポイントをマップに追加] を有効化すると、インフォグラフィックス内のマップに近傍ポイントを表示します。既にマップ パネルが追加済みの場合は、テーブルは自動的にマップとリンクされます。マップ パネルが存在しない場合は、新しくマップが作成されます。
追加したパネル上で、[編集] → [テーブル スタイルと位置の数の編集] をクリックします。
以下のように設定を変更し、[適用] を選択します。
インフォグラフィックス パネルの追加
商圏内と区画内の顧客単価を比較するチャートを追加します。
右下の [パネル] → [インフォグラフィクス] を選択します。
[インフォグラフィックス パネルの追加] ウィンドウで、左上の [区画との比較] にカーソルを合わせて [作成] をクリックします。
[比較パネルの作成] ウィンドウ下部にある [カスタム変数の作成] をクリックします。
[マイ変数] に切り替えて「郵便番号別顧客」を選択します。
「売上高_合計」「顧客数」を選択し、[選択した変数の追加] をクリックします。
[別々の変数として追加] をクリックし、「+」のプルダウン リストから「/」を選択します。
以下の式ができていることを確認して、[追加] をクリックします。
式: 売上高_合計 / 顧客数
以上の操作で、インフォグラフィックス テンプレートの作成ができました。
保存したテンプレートは、[レポート] タブの [レポートの作成] → [インフォグラフィックスの作成] 内にある [マイ テンプレート] タブ配下に保存されます。
最後に、作成したインフォグラフィックス テンプレートを実際に実行して結果を確認します。 インフォグラフィクスを実行する前に以下の事前設定を行います。
手順
ページ右上の [初期設定]を開きます。
[レポート] タブ配下の [インフォグラフィクスの実行] → [開く前にサイト メニューでインフォグラフィックスを選択できるようにする] にチェックを入れます。
[保存して閉じる] をクリックしたら事前設定は完了です。
表示させたいインフォグラフィックスのみを選択でき、目的にあったインフォグラフィックスを素早く表示できます。また、クレジットの消費を抑えることができます。
左下の [近傍] エレメントで任意の店舗をクリックすると、[マップ] 上の同じグループの店舗がハイライト表示され、店舗ごとの分布特性が把握することができます。
以上で、カスタム データの設定およびカスタム インフォグラフィックスの作成・実行をすることができました。