新規候補地に対する分析 (クイック商圏)

本演習にかかる時間はおよそ 20 分です。

クイック商圏」を使用することで、商圏作成からレポートの実行までを簡単に行うことができます。本演習では、西船橋駅を評価対象として分析を行います。

演習

演習用データのダウンロード

  1. BA Pro チュートリアル-商圏分析 プロジェクトパッケージが無い場合は、ダウンロードして、プロジェクト パッケージを開きます。

  2. [演習2] マップを開きます。

Business Analyst データ ソース が最新のデータセットに設定されていることをご確認ください。

クイック商圏

クイック商圏を実行して、西船橋駅を起点とした商圏作成を行います。

  1. [解析] タブ → [ワークフロー] グループの [ビジネス解析] → [クイック商圏] をクリックします。

[クイック商圏] ウィザードの [ステップ 1: 位置] で、解析対象となる位置を指定します。

  1. [場所検索] タブの検索ボックスに「西船橋駅」と入力し、Enter キーを押します。
  2. 検索結果が表示されるので、選択して [次へ] をクリックします。

[ステップ2: バッファー] で商圏を作成します。

  1. [道路距離/時間商圏] タブを選択し、以下のように設定し、[次へ] をクリックします。
    パラメーター設定値
    距離タイプ運転時間
    時間5, 10, 15 分
    ディゾルブ オプションディスク

ディゾルブ オプションでは、複数商圏生成時の形状を指定します。
・リング:ドーナツ状の商圏を生成します。
( 例: 5,10 分の道路時間商圏の場合、0-5 分の到達圏ポリゴンと 5-10 分の到達圏ポリゴンを生成します。 )
・ディスク :ドーナツ状になりません。
( 例: 5,10 分の道路時間商圏の場合、0-5 分の到達圏ポリゴンと 0-10 分の到達圏ポリゴンを生成します。 )

  1. [ステップ3: 解析] では、何も設定せず [次へ] をクリックします。

ステップ 3 では、作成する商圏に対してインフォグラフィックスやレポートの作成、統計データの集計を実行できます。

  1. [ステップ4: サマリー] で設定内容を確認し、[完了] をクリックします。

ツールが実行され、マップ上に商圏が追加されます。

商圏に統計データを集計する

クイック商圏で作成した商圏に対して、統計データを集計してみましょう。

  1. [解析] タブ → [ジオプロセシング] グループの [ツール] をクリックします。
  2. 表示された [ジオプロセシング] ウィンドウで [ツールボックス] タブを選択します。
  3. [Business Analyst ツール] → [解析] → [レイヤーへの情報付加 (Enrich Layer)] を開きます。

レイヤーへの情報付加ツールに必要な項目を設定します。

  1. [入力フィーチャ] のプルダウンから「クイック商圏¥バッファー」レイヤーを選択します。
  2. [出力フィーチャクラス] で、[参照] ボタンをクリックして「西船橋駅周辺の人口世帯」と入力します。
  3. [変数] 横の [+] ボタンをクリックして、データ ブラウザーを開きます。

データ ブラウザーでは、集計する統計変数を選択することができます。今回は、人口総数と世帯総数を選択します。

  1. [人口] → [人口総数] → [2020 人口総数] にチェックを入れます。
  2. [カテゴリ] に戻り、[世帯] → [世帯総数] → [2020 世帯数 総数] にチェックを入れます。
  3. [詳細パネルの表示/非表示] をクリックし、2 変数が選択されていることを確認して、[OK] をクリックします。
  1. 各パラメーターが設定されているのを確認して、[実行] をクリックしてツールを実行します。

[コンテンツ] ウィンドウおよびマップに結果レイヤーが追加されるので、商圏別に人口および世帯が集計されていること確認します。

  1. 結果レイヤーである「西船橋駅周辺の人口世帯」レイヤーを右クリック → [属性テーブル] をクリックします。
  1. [西船橋駅周辺の人口世帯] テーブルの [×] をクリックして、属性テーブルを閉じます。

解析結果を Excel としてエクスポート

商圏レイヤーに付与された人口・世帯の値を Excel 形式でエクスポートします。

  1. [ジオプロセシング] ウィンドウの [戻る (←) ] ボタンをクリックします。
  2. [ツールの検索] に「Excel」と入力します。
  3. 検索結果から [テーブル → Excel (Table to Excel)] ツールをクリックして開きます。

関連するツールが複数表示されますが、今回使用するのは [テーブル → Excel (Table to Excel)] ツールですので、ご注意ください。

  1. 以下のように設定して、[実行] をクリックします。
    パラメーター設定値
    入力テーブル西船橋駅周辺の人口世帯
    出力 Excel ファイル[参照] ボタンをクリックし、任意の保存場所に「西船橋駅周辺の人口世帯.xlsx」という名前で保存
    フィールド エイリアスを列ヘッダーとして使用するチェックをオンにする

エクスポートした Excel ファイルを開いて、西船橋駅を起点とした運転時間商圏レイヤーの情報と人口・世帯の集計値が含まれていることを確認します。(要 Microsoft Excel)

  1. ツール実行後に [詳細の表示] にカーソルを当て、[パラメーター] タブの [出力 Excel ファイル] を選択します。
  1. [プロジェクト] タブ → [保存] を選択し、プロジェクトを保存します。

まとめ

この演習では、マップ上の任意の位置を選択して商圏を作成しました。さらに、商圏内の統計データを集計し、その結果をテーブル データとして出力することができました。また、以下ツールの操作について学びました。

  • [クイック商圏] ツール
  • [レイヤーへの情報付加] ツール
  • [テーブル → Excel] ツール