クラシック レポート テンプレートの作成

本演習にかかる時間はおよそ 30 分です。

このチュートリアルでは、クラシック レポート テンプレートの作成・配置方法、デザインの編集方法について学びます。本演習を通じて、以下のようなレポート テンプレートを作成します。

演習用プロジェクトの起動

BA Pro を起動して、任意の名前でプロジェクトを作成します。既存のプロジェクトを開いて演習を行うことも可能です。

新規プロジェクトの作成方法は、ArcGIS Pro 操作ムービーをご覧ください。

Business Analyst データ ソース が最新のデータセットに設定されていることをご確認ください。

空のテンプレートの作成

[クラシック レポート エディター] を起動して、空のレポートテンプレートを準備します。

  1. [解析] タブ→ [ビジネス解析] → [インフォグラフィックス エディター] をクリックします。
  2. [テンプレートの構築] → [クラシック レポート] をクリックします。

    [クラシック レポート エディター] が表示されます。

コンテンツの追加

クラシック レポート テンプレートにコンテンツを追加するには

  • 既存テンプレートから追加する方法
  • データ ブラウザーから変数を追加する方法

の2つの方法があります。

既存テンプレートから追加する方法

既存のクラシック レポートを利用して、コンテンツを追加することが可能です。

  1. [レポートの選択] タブ → [サマリーレポート] を展開し、 [年齢別人口・経年比較レポート(Classic)] をクリックします。
  2. [人口総数・男女別人口 経年比較(2015年 → 2020年)] セクションを [3. レポート テンプレートを~] にドラッグ & ドロップで追加します。
  3. 同様に [年代別 人口 増減率(2015年 → 2020年)] セクションをドラッグ & ドロップで追加します。

データ ブラウザーからコンテンツを追加する方法

データ ブラウザーから、ドラッグしてコンテンツを追加することが可能です。

  1. [3. レポート テンプレートを~] の [編集] をクリックします。

  2. [アイテムの挿入] → [テーブル] をクリックします。

  3. [テーブル プロパティ] ダイアログで以下のようにプロパティを設定し、[適用]をクリックします。

  4. [変数の選択] タブをクリックします。

  5. [世帯] → [世帯総数] → [2015 世帯総数 (国勢調査)] を展開して、 [2015 世帯数 総数] をテーブルの2 行2 列目にドラッグ & ドロップで追加します。同様に、以下の変数をテーブルに追加します

    • 2 行目 3 列目:[2020世帯総数] -> [2020 世帯数 総数]
    • 2 行目 4 列目:[世帯増減率] -> [2015-2020 世帯数 総数 増減率(%)]
  6. [1.変数を参照~] で [世帯] → [世帯人員] を展開して、以下の変数をテーブルに追加します。

    • 3 行目 2 列目:[2015 平均世帯人員(国勢調査)] -> [2015 一般世帯1世帯当たり人員]
    • 3 行目 3 列目:[2020 平均世帯人員(国勢調査)] -> [2020 一般世帯1世帯当たり人員]
  7. 以下のように列名と項目名を変更します。

  8. 6 列目の1 行目をクリックします。続けてシフト キーを押しながら、6 列目の3 行目をクリックしてセルを選択した後、スパナのアイコンをクリックして、[テーブルの変更] で [セルのマージ] をクリックします。

  9. 2 行目の2 ,3 列目を選択した後、スパナのアイコンをクリックして、[チャートの作成] で [水平バー チャート] をクリックします。

  10. 水平バー チャートをマージしたセルにドラッグ & ドロップで移動させます。チャートのあったセクションは削除します。

  11. [セクション オプション] → [セクション タイトル] に「年代別 世帯数及び 一般世帯1世帯当たり人員 経年比較 (2015年 → 2020年)」と入力します。

  12. 以下のようにレイアウト及びセルの書式を設定します。セルをクリックした後、スパナのアイコンをクリックして、[セルのスタイル] や [テーブルの変更] から変更します。また、チャートの書式を変更するには、チャートにカーソルを合わせ、[チャートの変更] をクリックします。

マップの追加

レポート テンプレート にマップを追加します。

  1. [アイテムの挿入] → [マップ] をクリックします。
  2. [マップの参照と選択] ダイアログから [地形図] を選択します。

レポート テンプレートの保存

作成したレポート テンプレートを繰り返し使えるようにするため、保存を行います。

  1. [クラシック レポート エディター] タブの [保存] をクリックします。
  2. [レポート テンプレートの保存] ダイアログの [タイトル] に「カスタムレポート(Classic)」と入力して [保存] をクリックします。
  3. [マイ レポート] に作成したテンプレートが追加されます。

作成したテンプレートの保存場所は以下の手順で設定できます。

  1. [プロジェクト] タブをクリックして、[オプション] をクリックします。
  2. [オプション] ダイアログ ボックスの [アプリケーション] 見出しの下で、[Business Analyst] をクリックします。
  3. [レポート テンプレートのオプションの設定] で、次のいずれかを選択します。
    • [プロジェクトのホーム フォルダーを使用] を選択
    • [この場所を使用] を選択して、任意のフォルダーを参照
  4. [OK] をクリックして、[オプション] ダイアログ ボックスを閉じます。

クラシック レポートの実行

作成したレポート テンプレートを利用して、レポートを作成します。

クイック商圏の作成

分析対象となる商圏を作成します。[クラシック レポート エディター] タブを閉じて、マップを表示させます。

  1. [解析] タブ → [ワークフロー] グループの [ビジネス解析] ボタン → [クイック商圏] をクリックします。

    [クイック商圏] ウィザードの [ステップ 1: 位置] で、解析対象となる位置を指定します。

  2. [場所検索] タブを開き、検索ボックスに「西船橋駅」と入力し、Enter キーを押します。

  3. 検索結果が表示されるので、選択して [次へ] をクリックします。

    [ステップ2: バッファー] で商圏を作成します。

  4. [道路距離/時間商圏] タブを選択し、以下のように設定し、[次へ] をクリックします。

    • 距離タイプ: 運転時間
    • 時間: 「5」と入力します。単位は「分」に設定します。
    • ディゾルブ オプション: ディスク
  5. [ステップ3: 解析] では、何も設定せず [次へ] をクリックします。

  6. [ステップ4: サマリー] で設定内容を確認し、[完了] をクリックします。

ツールが実行され、マップ上に商圏が追加されます。

サマリーレポートの実行

作成した商圏を対象としたレポートを作成します。

  1. [解析] タブ → [ジオプロセシング] グループの [ツール] をクリックします。
  2. [ツールボックス] タブを選択し、[Business Analyst ツール] → [レポート] → [サマリー レポート (Summary Reports)] を開きます。
  3. [入力フィーチャ] のプルダウンから「クイック商圏¥バッファー」レイヤーを選択します。
  4. [レポートの作成] のプルダウンから「マイ レポート」 → [カスタムレポート(Classic)] のチェックボックスをオンにし、[追加] をクリックします。
  5. [実行] をクリックします。
  6. [ジオプロセシング] ウィンドウ の[詳細の表示] をクリックし、[パラメーター] タブの [出力ファイル] をクリックします。 レポートが出力されていることを確認します。

まとめ

このチュートリアルでは、空のテンプレートからクラシック レポート テンプレートを作成する方法を学びました。また、クイック商圏で商圏を作成し、カスタム レポートを出力する方法を学びました。